2026年2月13日(金)、さいたま商工会議所 2階 第1・2ホールにて「埼玉県SDGs官民連携プラットフォーム 第13回シンポジウム」が開催されました。
私たち埼玉県スマートまちづくりは、埼玉県SDGs官民連携プラットフォーム「埼玉の豊かな水とみどりを守り育む分科会」に属し、その中の「都市公園の持続可能な利活用と環境保全を検討する部会」で活動しています。
「次世代につなぐ大宮公園検討グループ」は大宮公園エリアを中心に取り組み、大宮公園の歴史的価値、美しい風景、豊かな自然環境を次世代に継承することを目指し、舟遊池の水質改善や自然環境の再生・保全を進めるとともに、新たな賑わいの創出にも取り組んでいます。
埼玉県スマートまちづくりは、今年度の「次世代につなぐ大宮公園検討グループ」事務局として活動させていただきました。
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当シンポジウムでは令和7年度の成果報告が行われ、埼玉県スマートまちづくりからは山田と今井が登壇させていただきました。
大宮公園の次世代継承に向けた活動総括

山田は大宮公園検討グループの事務局長として、プロジェクトの基本理念と5年間にわたる成果を総括いたしました。
「水質改善」から「賑わいの創出」へ
山田は、大宮公園が保有する歴史的価値と豊かな自然環境を次世代へ確実に伝承することが活動の本質的な目的であると強調いたしました。
活動開始から5年を迎え、当初の課題であった舟遊池の水質改善が着実な成果を結び、現在は「貸しボートの復活」という目に見える形での公園再生を実現していることを報告いたしました。
社会課題を軸とした「学びの場」としての公園再定義
本年度の特筆すべき成果として、従来の自然再生・保全活動をさらに深化させ、取り組みにより、単なる休息の場に留まらない「新たな賑わい」と「学びの場」の創出に成功いたしました。
最後に、大宮公園を起点としたこれらの持続可能な取り組みこそが、次世代の公園運営のモデルケースになると結び、グループ各員による詳細報告へと繋げました。
大宮池守:生態系再生に向けた外来種駆除の継続


「大宮池守」の木村氏は、舟遊池における特定外来種(アメリカザリガニ等)の駆除と水生生物の実態調査の成果を報告いたしました。
前年度までの活動により外来種は大幅に減少しており、自然保全活動に一定の成果が確認されています。
今後は「次世代の参加」を促すとともに、専門家の指導を仰ぎながら「湿生植物の再生」に向けた勉強会を計画するなど、より高度な自然保全ステップへの移行を目指します。
七夕イベント:歴史的価値を活かした水上賑わいの創出


「株式会社シンプランニング」五十嵐氏は、氷川神社との歴史的絆を活かした自立型事業の展開について報告いたしました。
2025年7月5日〜7日に開催した「七夕イベント」では、国内外から約5,000名が来場し、舟遊池での「言の葉流し(灯籠流し)」には740名が参加いたしました。
再整備されたボート乗り場周辺を水上ステージとして活用することで、平日開催にも関わらず記録的な賑わいを見せ、公園を起点に地域全体へ賑わいを広げる「面」としての活動を実現いたしました。
防災秋祭り:埼玉モデルの確立——体験を通じた備えの普及


「プロケイダ合同会社」相⾺氏は、2025年11月2日〜3日に実施した、「そなえダヨ!大宮第二公園防災秋まつり」の成果や今後の展望について報告いたしました。
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2日間で約15,000名の来場者を記録し、約80の企業・団体・ボランティアと協働いたしました。
車中泊防災や救命レクチャーなど、実地での体験を重視したプログラムを展開。防災を「特別な訓練」から「楽しい体験」へと変える本手法を「埼玉モデル」と定義し、県内他公園への展開も視野に入れています。
SDGs探究イベント:地域資源を教材とした次世代育成


「キャリアチャレンジ総合研究所」今井は、夏休みに実施した「SDGs探究イベント」の成果と今後の展望を報告いたしました。
七夕イベントと連携し「百年の森」等で実施した活動により、都市公園を舞台としたSDGs発信に確かな手応えを得ることができました。
今後はイベント単発型から、地元の学生を継続的に巻き込む「探究活動型」へと発展させ、氷川参道などを題材とした学びの創出を加速させる構想です。
大野埼玉県知事による公評:地域を巻き込む「持続可能な公園利活用」への期待


分科会の発表を受け、大野元裕埼玉県知事から講評をいただきました。
大宮公園検討グループに対しては、これまでの活動の成熟度の高さや、他地域への横展開が進んでいる点について高い評価がありました。
一方で、観光や賑わいの創出と、環境保全や防災意識の向上といった要素をいかに両立させるかという課題にも言及がありました。
過去に氷川神社周辺で見られた観光客によるごみ問題を例に挙げながら、来訪者が増えることによる影響を踏まえ、持続可能な運営のための工夫が必要であるとの指摘がありました。特に、子どもたちを含めた多世代が関わる現在の取り組みを、どのように質を保ちながら発展させていくかが重要であるとの考えが示されました。


これに対し、五十嵐氏は課題解決の鍵は「民度の底上げ」、すなわち地域における日常的な行動習慣の質を高めていくことにあるとの考えを示しました。特別な取り組みだけでなく、挨拶やマナーといった日常の積み重ねを通じて、自然と望ましい行動が選択される環境を整えていくことが重要であると説明しました。
また、人が集まるためには「必要とされる場」であることが前提であり、経済活動や生活動線と結びついた機能を持たせることが、持続的な賑わいにつながるとの認識も共有しました。
単なる感情論ではなく、「必要だから人が訪れる」という構造を意識しながら、一つひとつの施策を積み上げていく方針です。
最後に


今後も、多世代が関わる現在の取り組みを基盤としながら、SDGsという枠組みにとどまることなく、地域全体で共通の価値観と方向性を共有し、日常の行動へと落とし込んでいける持続可能なまちづくりを推進してまいります。
当団体に少しでも関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、公式ホームページや各種SNSでは、今後のイベント情報や理事会の活動報告などを随時発信しております。
最新の取り組みや活動の様子をぜひご覧いただき、埼玉の未来を共に考える仲間としてご参加いただければ幸いです。

