一生に一度、盆栽にふれてほしい。
清香園のホームページにある企業理念の冒頭に書かれている言葉です。
私たち埼玉県スマートまちづくりは大宮公園のイベントを軸に埼玉県に主軸をおいて様々な地域活動を行っています。
そのなかで地元に根付いて素晴らしい活動をされている企業様にフォーカスをしてホームページで取り上げさせていただくことを始めました。
その第一弾として、世界的に注目を浴びている大宮盆栽町のなかでも盆栽教室などを通じて地域の内外に情報発信をされている清香園の彩花流盆栽、家元でもある山田香織様にお話を聞かせて頂きました。
盆栽について
いま注目を浴びている 盆栽 ですが、経営を行っている事業者としては、実際には人手不足や異常気象による育成環境の変化などの課題や、海外からのインバウンドも埼玉県にはまだそれほど足を運んでもらっていない状況であることを伺いました。
山田さんは、盆栽は日本の伝統文化ではあるものの、
時代に合わせた柔軟性も持ち得ていなければならない、と考えているそうです。不易流行の精神といういう言葉が聞き手として印象に残っています。
盆栽に関する取り組み
山田さんは東京との比較を例に 豊洲 や 羽田 など東京には世界のシンボルとなりうるコンテンツを都や国が主導で作っているが、埼玉にはこれといったシンボルがなく、民間がどれだけ頑張っても大きな流れを作り出すことはなかなか難しいのでは、とお話しされていました。私たち埼玉県スマートまちづくりでも同様に感じていますが、シンボル作りにおいてはひとりひとりの活動には限界があります。
また山田さんは地域の子ども達のこと、子どもたちの未来を大切に思われていて、地元の小学校などでも教育に携わっています。
加えて盆栽に関する様々なイベントも開催しています。
盆栽町にある本校を中心に、大宮そごう、千葉そごう、横浜そごう、表参道校など多くの場所で彩花盆栽教室を主宰し、これまでに3000名を超える方々の参加を通じて盆栽の楽しみ方を広く伝えています。私たちもこれらの活動を埼玉県のまちづくり団体としてしっかりとお伝えしていきたいと強く思いました。
大宮、さいたま市について
最後に私たちの拠点でもある大宮、さいたま市についてお話を伺いました。盆栽町は緑豊かな素晴らしい町です。緑があるから安心して子供たちも過ごすことができます。大宮公園や見沼たんぼ、荒川の河川敷など、素晴らしいコンテンツがたくさんあります。これらのコンテンツをどのように活かしていくのかが、にぎわいを作り出すポイントなのでは、とお話をされていました。
また、教室の参加者様が遠くからも参加されているとお話されていました。横浜から参加されるお客様もいらっしゃるとのこと。これは東京上野ラインの伸長も影響しているとおっしゃっていました。私たちも同様に考えていて豊かな環境、電車の延伸もあることから埼玉県内に限らず、周りからも多くの人に足を運んでもらうことが大切だと思いました。
山田さんは盆栽の第一人者として活躍されています。一方でさいたま市、埼玉県、しいては日本としてどのような立ち位置をとるべきなのか、大きな課題設定もされていて未来を真剣に考えられていました。
ブレない心、インタビューさせて頂いた私には強く響いた言葉ですが、山田さんとお話させていただき、あらためて盆栽の第一人者として活躍されていることがよくわかりました。清香園を埼玉県のみなさまにもっと知って頂ければと思います。この度はありがとうございました。
最後に
清香園の案内リンクを掲載致します。盆栽の販売はもちろん、彩花盆栽教室をはじめ盆栽普及のための様々な活動をされています。
下記リンク先よりご確認いただき、ぜひお問い合わせ下さい。
盆栽清香園の歴史
江戸嘉永年間 初代庄之助が根岸の里(現在の台東区根岸)にて創業
当時は鶯谷の地名から、その後、戦災をのがれて昭和十八年に東京より大宮盆栽村に移転し、以降、盆栽の専門店として今日に及んでおります。現在は、盆栽の専門店のほか、彩花盆栽教室、盆栽レンタル事業などを行い、盆栽の楽しさ美しさを一人でも多くの方にお伝えしたいと活動しております。